反省会

反省に反省を重ねる半生。

INBCにおけるオープニングムーブ(1)

インターネットバックギャモンクラブ(INBC)で開催されるバックギャモンカーニバル(蟹)2023において、「ここで差がつくレスポンスムーブ」と題した初中級者向けのプレゼン(講座?)を行います。これのためにINBC大会におけるオープニングムーブやレスポンスムーブを約2年分(第十五期から第十七期)集計したという自称意欲作です。

本編ではレスポンスムーブについて語るのですが、ここではそのスピンアウト編として、INBCではどのようなオープニングムーブが選ばれているのかを見ていきます。第1回は64をピックアップします。

オープニング64

今回は「3つの手がある」と言われがちな64を取り上げます。まずはいきなり集計結果をご覧下さい。

  • 64S(24/18 13/9):267
  • 64P(8/2 6/2):151
  • 64R(24/14):87
  • 64U(24/18 24/20):2

おおよそ S3:P2:R1 という比率になっています。Tom Keithによる記事と比べると、ランが少なく、アクションとポイントメイクが多くなっています。単に時代の変化によるものもあるでしょうけど、それ以上にINBCのトレンドとしてアクションプレーが好まれがちなのかなとも思います。 プレイヤーごとに見てみると、スコアなどの状況によって3つを使い分けている人もいれば、2つだけを使い分ける人、さらには常に同じ手を押し通す人もいて、オープニングムーブでありながらも個性が透けて見えます。オープニング64を10回以上引いた各プレイヤーについて、(名前を伏せた上で)各ムーブの回数を列挙してみましょう。(ちなみに太字は私の回数です。)

  • S0 / P14 / R0
  • S0 / P10 / R0
  • S0 / P12 / R1
  • S1 / P13 / R1
  • S3 / P8 / R2
  • S9 / P7 / R3
  • S16 / P7 / R2
  • S10 / P4 / R3
  • S11 / P3 / R0
  • S7 / P4 / R2
  • S8 / P4 / R1
  • S9 / P4 / R0
  • S16 / P6 / R0
  • S17 / P4 / R0
  • S17 / P2 / R1
  • S9 / P1 / R0
  • S14 / P0 / R0
  • S16 / P0 / R6
  • S0 / P2 / R18
  • S1 / P5 / R4 / U2

これはもう相性占いができそうですね。INBCバックギャモンカーニバル2021におけるギャモン万葉集で1位に選ばれた「よんろくの 動かし方が 同じだね そこから始まる 君との恋が」というダミアさんの短歌を思い出してしまいます。

回数が足りないのでここには列挙されていませんが、PかRだけでSが0回という強いプレイヤーが複数人いたのが印象的でした。